ゴールデン・レトリーバーは、穏やかで遊ぶことが大好きな、知性と運動能力に優れた犬です。しつけを覚えるのも早いため、初めて犬を迎える飼い主さんにも適しています。
ゴールデン・レトリーバーは、何歳からでもトレーニングで行動を改善できます。まずはトイレのしつけなどの基本から始め、少しずつ高度なことも教えていきましょう。
ゴールデン・レトリーバーとのトレーニングを楽しく進める方法をご紹介します。
子犬のしつけ
子犬を迎える前に、家の中を犬が安全に過ごせる環境に整えましょう。家具を傷つけるきっかけを減らすことが大切です。入ってほしくない部屋にはベビーゲートを設置できます。
ブリーダーや保護施設によっては、譲渡前に簡単なしつけをしていることもあります。通常は行動上の問題を防ぐため、生後8週間はきょうだい犬と一緒に過ごさせます。
ゴールデン・レトリーバーのしつけをスムーズに進めるため、次のような 用品 をそろえておきましょう。
- クレート
- リード
- 首輪と迷子札
- ベビーゲート
- フード
- おやつ
- ペットシーツ
- うんち袋
- ブラシ
- 犬用グルーミングシート
- 噛むおもちゃ
クレートに慣れる練習
犬を家に迎えたら、まずクレートを紹介しましょう。自由に中を確かめさせ、クレートの中で食事を与えます。中に入ったら数分間扉を閉めてから、外に出して遊ばせてもよいでしょう。クレートの中でおやつを与えると、安心できる場所だと覚え、そこで眠ることを好むようになります。
クレートにはおもちゃを入れて居心地をよくし、自由に出入りできるよう、クレートで過ごす時間以外は扉を開けておきましょう。無理に押し込まず、そこで眠りたくなるような場所にしてあげてください。
トイレのしつけ
家に入ってクレートの練習を始める前に、裏庭でトイレの練習を始められます。排泄が済んでから家の中に入れましょう。
最初の1か月は、1時間ごとに子犬を外へ連れ出す必要があります。そのたびに「トイレしようね」など、同じ言葉で声をかけましょう。遊ぼうとしても排泄が済むまでは相手をせず、できたらごほうびを与えます。
子犬のトイレのしつけは、いつも順調に進むわけではありません。粗相はどうしても起きるものです。大声で叱らず、汚れた場所を片づけましょう。外でおしっこをする習慣を促すために、 ペットシーツを2枚ほど ドアの近くに置いておくこともできます。クレートの中にも敷いておくと、汚れを抑えられます。
リードをつけて歩く練習
リードの練習を始める前に、首輪やハーネスをつけることに慣れさせましょう。慣れてからリードをつけ、練習を始めます。
リードをつけるときは、床におやつやおもちゃを置いて気を引きます。ハーネスをしっかり装着できたら、ごほうびを与えましょう。飼い主さんの隣にいさせ、ほめてあげます。
一歩前へ進み、追い越さずにすぐそばをついてきたら、ごほうびを与えます。リードを引っ張ったら立ち止まり、こちらを見るまで待ちましょう。それから少し後ろに下がり、隣に戻ってきたらごほうびを与えて、また前へ進みます。
毎日、短い散歩を何度も行いましょう。慣れてきたら、散歩の時間を延ばせます。
基本の合図を教える
「おすわり」を教えるには、おやつを手の中に握ります。鼻先に近づけてからゆっくり手を上げると、子犬はにおいを嗅ごうと顔を上げます。お尻が床についたら「いい子!」と声をかけ、おやつを与えましょう。手を動かす前に「おすわり」と言いながら、毎日10回繰り返します。
「待て」を教えるには、まず座らせて「待て」と声をかけます。半歩下がってから犬のところへ戻り、その場で待てたらごほうびを与えましょう。数回繰り返してから、下がる歩数を増やします。10歩離れても待てるようになったら、跳びはねる、腕を動かす、誰かにそばを通ってもらうなど、気が散る状況でも練習します。
ゴールデン・レトリーバーは遠くまで行けるため、笛で呼び戻せるように教えましょう。食事の前に笛を吹いてから、フードを置きます。数日続けたら、子犬が別の部屋にいるときに笛を吹いて呼んでみましょう。来たらごほうびを与えます。その後、裏庭でも試してみてください。
やさしく接し、社会性を育む
生後3か月までの間に、子犬はどのような相手や環境と関わるかを学んでいきます。ドッグランや散歩に連れていき、家に人を招く機会もつくりましょう。
ほかの犬に会わせる前には、子犬のワクチン接種が必要です。それまでは大きな音や家族、家で飼っているほかの動物に慣れさせられます。お互いに慣れられるよう、対面は少しずつ進めましょう。
困った行動への対応
物を噛むのを防ぐには、噛むおもちゃを与えましょう。飼い主さんを噛んだら、痛いことを大きな声で伝え、噛む力を弱めるよう促します。失敗したときに怒鳴るのは避けましょう。代わりに相手をせず、望ましい行動ができたときにごほうびを与えます。
大きな声で吠える場合は、原因を探りましょう。近所の猫を見つけて吠えるなら、前庭が見えないように窓を覆います。近所の人に吠えるなら、その人に会わせてみましょう。
家具に飛び乗る癖がある場合は、降りるように声をかけます。押して降ろすことは避け、降りるまでは毅然とした口調で伝えましょう。合図で降りるようになるまで続けます。言うことを聞けたら、抱きしめてほめてあげましょう。
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成長した犬のしつけ
犬は成長するにつれて、どこまで許されるかを試すことがあります。望ましい行動を定着させるには、毅然とした態度で合図を伝える必要があります。言うことを聞かなくなったら、同じ合図を繰り返しましょう。
社会性を育むため、公園や屋外の散歩には引き続き連れていきましょう。十分にかまってあげることも、絆を深めるうえで大切です。飼い主さんがストレスを感じていると、犬もおそらくそれに気づき、いつもと違う行動をとるでしょう。自分の接し方を振り返り、よりやさしく接するようにしてみてください。
室内でおしっこをするようになったら、外に出す回数を増やす、獣医師に診てもらう、もっとかまってあげるなどの対応が必要です。健康な犬でも、縄張りを示すためや、不安、トイレのしつけが完了していないことが原因で、室内でおしっこをすることがあります。一緒に過ごす時間を増やすことで対処できます。
散歩中に犬が速く歩きすぎる場合は、飼い主さんを追い越したら立ち止まり、落ち着くまで待ちます。その後、また歩き始めましょう。改善には何度も繰り返す必要があります。落ち着いて歩けるようになるまで、1日の散歩の回数を増やすことも考えてみてください。
おわりに
ゴールデン・レトリーバーのしつけは、取り組み方次第で楽しい時間になります。賢い犬なので、技や望ましい行動をすばやく覚えられます。迎えた日から行動に気を配ることで、専門家によるトレーニングが必要になるのを防ぎ、人懐っこく穏やかに過ごせるようにしてあげられます。
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